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前世からの呪い(催眠治療医の話①)

2016/05/15

★前世からの呪い(催眠治療医の話①)

体験者:☆彡Y・R・S☆彡さん


私は横浜の某所で催眠治療を行っている者です。
私の所に来る患者さんたちは10回につき30万円もの治療費を覚悟で来院されるだけに皆さん真剣そのものです。
私もそうした期待に応えられるよう精一杯治療させていただいているのですが、仕事の性質上患者さんたちの悩みの原因(トラウマ)となっている原体験をお聞きすることとなります。
その体験はどんな奇怪な事柄であろうとも、切実なだけに事実以外の何物でもないと思えるのです。
その中のいくつかをご紹介したいと思います。

 先日、30そこそこの主婦の方が来院されました。
お見かけしたところまだお若いのですが、しかしどことなくやつれた感じのする方でした。
ご相談は不妊についてのものでした。
仮にSさんとしておきましょう。
Sさんは結婚以来子供に恵まれませんでした。
そうした時に思い出すのは20歳頃に見てもらった占い師の言葉、「あなたには子供がいません。」というものでした。
それでも子供が欲しく、もう一度占い師の言葉と戦ってみようとの思いからSさんは何年も前から体外受精を試み、4度ほども流してしまっているのでした。
体外受精で妊娠はします。
でも、しばらくするとなぜか繰り返し同じ夢を見、決まってものすごい形相をした男が一人現れて「何度やってもムダだヨ。」と吐き捨てるように言い、そして流産してしまうのでした。
夢に出てくるのは会った記憶の無い見知らぬ男だとのことでした。
Sさんはまた、私の所に来院される2ヶ月ほど前にも占い師に見てもらう機会があり、やはり「あなたは相性はいいが、問題があって子供ができない。」と言われたそうです。

こうした事情から、Sさんの誕生以前、つまり前世での何らかのトラブルが因縁となって障っているのではないかと考えた私は退行催眠を試みました。
何度か催眠を波状攻撃のようにかけて深みへと誘導して行きます。
私の問いかけに対するSさんの返事は次第に幼児語となり、何度目かの催眠で誕生の瞬間まで退行することができ、次第に生まれる前のことについて語り始める様になりました。
長くなりますので経過については省きますが、結局これによって判明したのはやはりSさんの前世におけるトラブルでした。
Sさんは現世と同様に前世でも女としての性を持ち、自分に執拗な愛情を持つある男性を自殺に追いやったこと。
未だに男性は転生せずにいること。
男性の恨みの意念とともに、それを恐れる女性の念が現世に転生したSさんにまで付きまとい、作用を及ぼし続けていること等々が分かったのでした。
それを解決する方策として、私はトラウマとなっている記憶を直視させ、懺悔し、心理的にリセットさせることを試みました。
現在Sさんの症状は幸いにも治療を進めるに従って次第に軽減し、落ち着きつつあります。
このように私たちが何気なく暮らしている日常の様々な現象には、人間の心の底深くには沈められた筈の前世での記憶が色濃く投影されていることも多いということを知る必要があるかも知れません。


たきおんコメント

非常に不思議な体験、ありがとうございました。
念、というものが何であるのか、少し分かりかけてきたような気がします。
霊障といわれる現象がすべてこのケースに当てはまるということではありませんが、大部分は似たようなことではないかなと思っています。
よく言われていることですが、「怖いのは生きている人間の念のほうだ」と私も思います。

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