不思議大好き

★初めてお婆さん
体験者：ハロゲンさん

僕の父方の祖母は僕が生まれる前に亡くなっていました。
ですから会った事がありません。
小学２年生頃突然４０度位の熱がでた事があったのですが。
僕の熱が３日間下がらず、親父が苦笑をしている程でした。
トイレに行きたくなり、独りで起きれなかったので父に起こしてもらい、トイレに連れて行ってもらいました。
　
トイレのドアを明けて小便をしている時フト首を上げると、中年の女性が麦わら帽子をかぶって笑いながら立っているのが、うつろな目の中に浮び上がりました。
一緒にトイレにいった父に話すと、「そんな人居なかったよ」と言いました。
しかしその後の父は突然思い出したかように塩と、水を用意したのです。
すると次の日、嘘みたいに熱は下がりました。
　
僕がニコニコその話を母にすると「気味の悪い事言うな！」と怒られましたが、その時父は、アゴで母に相打ちをしました。
アゴの先には亡くなった会った事の無い祖母の写真。
その写真の前には水と塩が見事に置かれていました。
父はズボラで、飲んべのどうし様も無い男だが、父が真面目な顔で僕に、「麦わら帽子をかぶってるのは俺のお母さんだよ」と言ったのが印象的でした。

たきおんコメント

こういった話も、よく目にしますね。
普通に考えると「お婆さんが助けてくれた」というお話になるのだけど・・・。
もしかしたら、遺伝するのは肉体的なものだけではないのかもしれない、と思うことがあるよ。