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夢魔

2016/05/15

★夢魔
体験者:匿名さん
 
いつだった忘れてしまいましたが、不思議な体験をしました。
夜寝ていると、急に頭の下が重たくなって、瞼の裏が真っ暗になっていきました。
金縛りかな? と思いましたが、簡単に指や首が動きます。
ただ、瞼が持ち上がりませんでした。
目が乾いているのか、とも思いましたが、頭の不思議な重みがなんなのかわかりません。
霊的な現象には遭遇したことがないので、ぼんやりとそのまま寝ていると、次第に何かが浮かび上がってきました。

それは人の裸でした。
笑うかもしれませんが、女性の裸体でした。
なんだ、単に欲求不満なのかとも思い、自分でも情けなくなっていたのですが、しばらくそうしていると、不思議な高揚感に包まれました。
その女性は、顔がわかりませんでした。
ぼんやりとして、霧がかかったようではっきりしません。
ただ、髪は方ぐらいまでで、若い女性なのはわかりました。
裸なのですが、いやらしいものは全く感じませんでした。
おかしいと思ったのは、いつまでたってもそれが消えないことと、妄想とは思えない鮮明さだったからです。
頭の裏がじんじんとして、枕に吸い付いているような気になりました。
夢魔、という単語が浮かんだのですが、それがそうなのかは全くわかりません。
ただ、足の先が重たくなり、それが頭と一緒になにかに搾り取られるような重たさが増していくだけです。
やばい、と思った自分は、必死に瞼をこじあけようとしたのですが、頭全体に重たさが広がって抵抗できませんでした。
しばらくなす術もなくそうしていると、気力体力共に限界まできたところで、満足したのかその女性は遠ざかるようにして消えていきました。

ふ、と力が抜けると、自然に瞼が持ち上がりました。
もちろん、あたりに女性なんていません。
疲れ果てていたのですが、電気をつけて一晩中起きていました。
怖かったのもそうですが、寝てしまうと起きられないような不安がありました。
その間、ずっとその女性の顔を思い出そうとしていましたが、結局思い出せませんでした。
あれはなんだったのでしょうか。
 
たきおんコメント
一説には「怖くないと思ってしまうことが一番怖い」という話もあります。
決して油断なされぬように・・・。

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