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黒い煙

2016/05/15

★黒い煙
体験者:匿名さん

中学の時でした。
いつもと同じく、フロに入って寝ようとした時のことです。
その当時、自分は田舎の祖母の家で暮らしていました。
部屋の数が足りなかったこともあり、一人だけ離れで寝ていました。
その離れは、蔵の隣にある古い小さな小屋のようなもので、以前は祖父の父つまり曽祖父が晩年寝泊りしていた小屋を改修したものです。
一応、人が寝るスペースはありましたが、雨が降った日なんかは床の下を水が流れる音なんかしていて、結構粗末なものでした。
でも、一人でゆっくり時間を過ごせることもあり、あまり気にせず使っていました。

フロからあがってすぐに外に出ると雨が降っていました。
日の当たらない場所に建っていることもあり、その時はやけに不気味に感じたのですが、湯冷めするのがイヤだったので、足早に向かうと引き戸を開けて中に入りました。
中は真っ暗で、電灯は戸を挟んだ向こう側にあるだけで、入り口のあたりは足元もおぼつきません。
転ばないように慎重に床を見つめながら歩いていると、何かがふわふわと目の前を通り過ぎたのを感じたんです。
なんやろ? と顔をあげると、黒い、煙のような塊が蛍が飛ぶように浮かんでいました。
目の錯覚かとも思ったんですが、明らかにそれは周囲の暗闇とは異質でした。
小さくなったり膨らんだりしたようにも思えました。
しばらく目の前を漂うと、それは自然と消えていきました。
見た瞬間はなんとも思わなかったんですが、次第に恐怖を感じて慌てて逃げました。

その周辺では、昔から人魂がよく見られると祖母が話していたのを思い出したからです。
特にそれで何か起こったわけではないのですが、あれ以来暗闇を歩くと無意識にあたりを観察してしまいます。
なんだったんでしょう?

 
たきおんコメント
たまにあるようですね、浮遊する「何か」の目撃。
白っぽかったり半透明だったり黒かったりと様々ですが、きっとそれらは何らかのエネルギーなのではないでしょうか・・・。
貴方にそれを再生する能力があったとしたら、もっと違うものが見えていたのではないでしょうか・・・。

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