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お京さま

2016/05/16

★お京さま
体験者:土木やさん

私は、建設関係の仕事をしています。
不思議な動物を見ました。

10年前、兵庫県の山間部で仕事をしていた時の体験です。
その現場では昼休みを除き、場内を大型ダンプカーが、ひっ切なしで走っていました。
もちろんショベル、ブルドーザーも作業している活気のある現場でした。
真夏の炎天下、昼休みは車に乗りクーラーをかけ昼食をとっていました。
工事用道路の横でその日も、いつものように昼食をとっていました。
そして反対側では4人の方がマイクロバスの中で昼食中でした。

その時です、工事道路の真ん中を大きな灰色の大きな犬が歩いているのです。
まさに肩をいからし堂々と歩いていたのです。
「こんな大きな犬放し飼いかよ、危ないなー」と思いながらみていますと、車から4人の作業員も見ていました。

と、その時ぱっと横を向いて山にピョンと飛び込んだのですが、なんと長いあご、太い尾の巨大な狐だったのです。
驚いて車から飛び出すと、作業員の方もびっくりしています。
「あれ狐やったな!びっくりした!この山の主や!」などと言い合っていました。 

その後、地元の有力者の老人と話する機会がありまして、この話をしますと少し驚いてこんな話をしてくれたのです。 

「お京さんやな・・わしの子供の頃はあそこの峠でよを人をだましよったんや、ここの主やで、村で大きなキツネ塚作ったほどの主や、まだおったんやなー」
狐の寿命はせめて5年、山には不思議なことがあるんですね。 

たきおんコメント
ある年齢を超えた動物は妖怪化するなんていいますね。
動物によっては神の使いなどと称されることもあります。
動物も人間も、まだ解明されていないことが多くあるのでしょう。

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