ふすまの絵
2016/06/12
妻の実家である、岩手県の旧家2階にある部屋のふすま。
写真にすると目視で見えるようには写らないため、補足する。
私がこれを見つけたとき、妻に聞いた。
「なんでふすまに絵を描いているの?」
このふすまに浮き上がっていたものは、漫画絵だった。
背景のような模様、木のようなもの、人間の顔や目に見えるもの。
特に顔や目の部分は、太いGペンで描き上げたような、プロ並みの仕上がりだった。
「それね、誰も描いてないの」
妻は答えた。
聞いてみると、このふすまは、もともと無地だった。
いつの間にか浮き上がってきたものだと言う。
確かに、旧家である妻の実家の両親は厳しく、こんないたずら描きをしようものなら凄い勢いで叱られるのは目に見えてる。
消さずにそのままにしているというのも不思議だった。
「この押入れの中、当時何入れていたの」
私は続けて聞いてみた。
妻はこう答えた。
「大量のマンガ」
なるほど納得するしかない。
思うに、これはいわば「旧家とマンガの精」のようなものがもたらした、ある種の奇跡なのかもしれない。
----------2016/09/25追記
妻が実家へ行った際に、画像と動画を撮影してもらった。
双方、見やすいように明るさなどを調整している。
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