大石球
2009/11/15
●謎の大石球群
ラス・ボラス・グランデス・・・スペイン語で「大きな玉」という意味の物体は、コスタリカのジャングルで発見された。 1930年代、ユナイテッドフルーツ社が、バナナ農園を開墾しているときにはじめて発見された。
当時はこれをオーパーツなどとは誰も思わず、僅かなものだけが博物館に並べられ、あとは打ち捨てられていた。
1991年ごろにようやくその価値が認められはじめた。
この大石球は、以下のような特徴を備えていた。
- 幾何学的にほぼ真球(誤差0.2%程度)
- 大半が花崗岩製
- 2~3センチから2.6mのものまである
- 最大重量25トンのものもある
- 直径がミリ単位まで同じものが発見されている
これらのものを生成するためには、幾何学知識と成形技術が必要となる。
「多数の人間が年月をかけ、固い道具を使用して成形した」
学者たちはこのような曖昧な推測しかできていない。
定説では、過去この地方に栄えたディキス石器文化人が石球を製作した、ということになっている。
しかし、その頃の道具といえば、銅かヒスイの工具、材木のコロやイカダ、生皮かツタのロープ程度だ。
それで、巨大な石塊をどう加工したというのだろうか。
また、石球が出土した地層には花崗岩層が存在しないことから、運搬方法も問題になった。
10数キロ離れた山岳地帯の花崗岩層には、石切場の跡は見つかっていない。
石球はなぜ、何のために作られたのか。
諸説はこうだ。
- 呪術対象物説
- 天文カレンダー説
- 権威シンボル説
しかし、発表した学者自身も根拠を提示できていない。
なぜなら、発掘時の配列が殆ど分からなくなってしまったからだ。
現在この地方には、石球製作者の末裔と思われるボルカ族が住んでいる。
だが石球に関する伝承などはないという。
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