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うつろ舟

2013/01/14

●漂着した奇妙な舟と異人

享和3年(西暦1803年)、今の茨城県の海岸に、円形の「うつろ舟」漂着したという話がある。
江戸時代の奇談集である「兎園(とえん)小説」や「梅の塵」に記載されていた話だ。

搭乗者として「蛮女」の存在が描かれており、「異国語」を話していたという。
  • 舟は鉄でできており、窓があり丸っこい形をしている
  • 窓は硝子障子をチヤン(松脂)で塗ったもの
  • 舟には文字のようなものがかかれている。
  • 中には異国の女性が乗っており、箱を離さずもっており、箱には人を近づけなかった。
  • 女性は眉と髪の毛が赤く、顔は桃色、頭髪はカツラに白い粉がついているようで、長く背に垂れていた
  • 船の中には水二升ほど入った小瓶、菓子のようなものと肉を練ったような食物があった
  • 女性は人々が集まって協議している様をのどかに見つめていた
  • 舟に書かれた文字はイギリスの文字のようにも見えた
その虚舟は海から流れて漂着したが人々に恐れられ、再び海に流されてしまったという。

集まった人々の話し合いで、「もしかしたらこの女性はどこかの国の王の娘で、浮気が発覚して相手の男性は首をはねられたが、娘は不憫として流されて運を天にまかせたのではないか。すると抱える箱には浮気相手の首が入っており、気持ち悪い。役人に届けるのも面倒だから、元のように流してしまおう」となったようだ。
 


 

●あえて妄想するなら

どうも舟の記述から見ると、宇宙船にしては作りが簡素なような気もする。
しかし、江戸時代の人には鉄やガラスや松脂に見えただけで、本当は別の素材だったのかもしれない。

本当に人々が想像したような異国人であれば、命からがら助かったというのに、「のどかに見ている」というのも不自然だ。
自分ならば、「何をされるのだろうか」と不安になるだろう。
気になるのは文字だ。
神代文字であるカタカムナ文字に似ているとの説もあるが、確かに線と小さな○で構成されているのは共通点だ。
これがカタカムナ文字であれば、日本の神社などに関わりがあるということになるが、そうすると乗っているのが異人というのも変だ。

もしかしたら、古代日本にカタカムナ文字を伝えた文明人が、誤って漂着したのではないか。
舟の作りからしても、宇宙空間を航行するようなものではなく、地球表面を航行するよう設計された簡易な航空機だったのではないか。
大気圏付近に母船があり、そこから飛び立った複数機のうちの一機であり、やがて助けが来ることが分かっていたのではないか。
また、箱は兵器のようなもので、危ないから人々には触らせなかった。
もし自分の身が危うくなったら、箱の力で人々を無力化できたのではないか。
とすれば、女性の余裕さも理屈が通る。
また舟に押し戻されたとしても、笑顔で行けたのだろう。

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