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古代核戦争

2009/11/15

●ヘシオドスの記述


紀元前8世紀ギリシアの詩人ヘシオドスの「神統記」の中に以下のような記述がある。

熱い蒸気がティターンを包み込み
巨大な炎が天を焦がす
雷火石の閃光は神々の目を眩ませ
耐え難い光熱が混沌を覆い尽くし
あたかも天と地とが溶け合ったかのよう・・・


これは古代戦争の様子、ゼウスが「雷火石」をオッサ山に投げつけたところを描写したものである。
現代の核兵器並みの威力を想像せざるを得ないだろう。
ちなみに、「ティターン」という単語はギリシア語ではなんの意味も無いが、古代シュメール語では「天空に住むもの」を意味する。

●インド神話


インドの2大叙事詩「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」には、色々と面白い記述がある。

  • ヴィシュヌの「円盤」
  • ルドラの「三叉の銛」
  • アグニの「火器」
  • インドラの「電火器」
  • スーリヤの「飛行矛」
  • インドラの「空中網」
  • 「天界の戦車」「天空車」「黄金で創られた光り輝く車」「ヴィマナ」

特に「ヴィマナ」は、車体の側面に照明があり、「思考よりも速く飛行した」という。
「マハーバーラタ」では、アシュヴィンと呼ばれる天空車の御者(今で言うドライバー)たる神々についても書かれている。
「あたかも若い鷹であるかのように素早く」天空車を動かし、「天界へと上昇させることができる最高位の御者」であるとしている。
天空車は通常2人で操縦し、アシュヴィンは常にナビゲータを伴っていたという。
その黄金で出来た車体は「3」に基づいて組み立てられていた。
3つの座席、3本の支柱、3個の車輪、といった具合だ。
3個の車輪はそれぞれ異なる機能を持ち、一つは上昇用、一つは方向転換、ひとつは速度変化のための「車輪」だったという。

●ソドムとゴモラ


結構メジャーになったソドムとゴモラの話だが、一般的には火山の噴火や地震で滅んだとされている。
しかし、旧約聖書にはこういった記述がある。

主はソドムとゴモラの上に天から
主のもとから硫黄の火を降らせ
これらの町と低地一帯を
町の住民、地の草木もろとも滅ぼした


核攻撃と取れなくも無い描写である。
旧約聖書の記述では、ロトの妻は「塩の柱(ヘブライ語の「ネツィブ・メラー」)」になったと記述されている。
「塩」を意味するシュメール語は「ニ・ムル」であるが、この語には「蒸気」という意味もある。
「蒸気の柱」として捉えると、核直撃時の気化蒸発に酷似する。
更に1920年代、ヴァチカンが死海周辺に派遣した発掘調査隊によると、動物の生殖能力を失わせる程の残留放射能が検出されたというのである!

●シナイ半島の痕跡


シナイ半島には、その大きさゆえ宇宙からしか観測できない「傷跡」が残されている。
傷跡から北に向かって広大な平野が開けているが、地平線上にそそり立つ山々と平野の黒い土壌が、くっきりとしたコントラストをなしている。
シナイ半島の表土は白い石灰岩と赤い左岸で構成されている。
この組み合わせからは、黒い土壌は形成されようがないのである。
この傷跡に残る黒い小石は、「テクタイト」と呼ばれ、高温で溶けた岩石が急激に冷えて出来た物だ。
しかし、その成因については未だ解明されていない。
また、メソポタミアの古文書にも、奇妙な記述がある。
「7つの恐怖の武器」が放たれるや、「目も眩むような閃光」が四方へと飛散し、「すべてのものが焼き尽された」。
閃光は「災いの雲」を生み出し、「災いの雲」は空へと立ち上る。
この描写からは、もはや核爆発の様子しか浮かんでこない。

●学会の見解


古文書の「核攻撃に酷似した描写」に対する反応は、「単なるこじ付け」であるという。
なぜだろうか。
先入観無しに一般人が読んだ際に受ける印象は、まぎれもなく「核攻撃」の描写である。
ゆえに、古文書の翻訳者自身が、「おそらく現在の原子爆弾のような効力がある兵器」と解説を加えている。
モヘンジョダロの件についてはこういう見解だ。

  • 核爆発の後遺症があまりにも極所的
  • 一部のレンガのガラス化で、核爆発の後遺症は説明できない
  • プラズマ(高温プラズマ)や隕石の落下、戦争による火災、などの自然現象や災害を第一に考えるべきである
  • 遺体群はモヘンジョダロの繁栄期以降に異民族による大虐殺と破壊が行なわれた結果
  • 証拠とされる品物が、実は「発見者」や「オカルティスト達」によって捏造された可能性がある

後遺症に関しては、「現代の核兵器であれば」ということだろう。
では、古代核兵器が存在していたと仮定して、「我々のそれよりも優れていた」という発想はしてはいけないのだろうか。
局所的に影響範囲を限定するようなテクノロジーがあったのなら、不可能ではない。
また、モヘンジョダロ遺跡のあるインダス川流域において、大規模の火山活動の痕跡は確認されていない。
自然界で発生頻度の高い高温プラズマといえば「雷」が挙げられるが、では「雷」がこの地を局所的かつまんべんなく襲ったということだろうか。
捏造の可能性は否定できない。
しかし、「核戦争なんて絶対になかった!」と言い張るのなら、それは「核戦争が絶対にあった!」と言い張るのに似ていると言えよう。

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