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半透明UFO

2016/05/14

★謎の飛行物体1
体験者:まきろん

 あれは、私がまだ中学校3年のことである(季節は忘れた)。
 当時、完成したての新校舎4階で、放課後にクラスメートたち数人と、かくれんぼか何かをして遊んでいた時のことである。

 遊んでいる途中で誰かが廊下の窓の外に何かを発見したらしく、「あれ?」といって、その窓に近づいていった。
 その瞬間、そいつは
「なんだ? ありゃぁ?!」
と、すっとんきょうな声を上げた。
 驚いた私たちは、
「なんだ? なんだ?」
といって、同じように廊下の窓にへばりついた。

 そして見たのである!
 はるか数十キロメートル先の天空に、半透明の物体が飛行していたのを!!
 それは、まるでフリスビーを横から見たような形をしており、ガラスのカタマリのように半透明であった。
 推定で全長100メートル、高度は3000メートルくらいをゆっくりと飛行していた(しかし、後で検証してみると、実際は時速1000キロ以上は出ていた計算になる)。
 それはしばらくゆっくりと右から左に飛行していたが、やがて急に角度を変えて下降すると、静かに山の向こうへと姿を消していった。
 その間、わずか十数秒といったところか。

 形が飛行船に似ていたので、最初は飛行船かとも思ったのだが、ジャンボジェット機よりも高速で飛べる飛行船は存在しない。
 かといって、謎の飛行物体が消えた方角である東京多摩方面には、ジャンボジェットのように大きな飛行機が着陸できる飛行場も存在しなかった。
 あれは今でも謎である。
 

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